自分の年収って、適正なんだろうか。気になるけれど、業界の平均と比べたらいいのか、同年代と比べたらいいのか、何が判断の起点になるのかが見えにくい。

私(辻内)は転職エージェント「ガウディキャリア」で建築技術者の転職支援をしている。その現場で繰り返し見てきたのは、転職時に提示される年収が、その方の経験と直接結びついているという事実。どんな案件をどう担当してきたか、どの資格を持っているか、経験年数はどれくらいか。これらが転職市場では年収を決める材料になっている。

PayPulse は、この「経験が年収を決める」という現場の感覚を起点に、自分の経験と年収を紐づけて見る考え方を提案している。本記事は、その診断のやり方を 3 つの観点で並べていく。


なぜ平均値だけでは見えにくいのか

厚生労働省 jobtag の建築施工管理技術者の平均年収は、令和6年版で約641.6万円。建設業全体の平均は約565万円という別の数字も併存する。

平均値は「業界全体の中心」を示す数字だけれど、自分の位置を測るときに使うと、ずれが大きく出やすい。理由は2つ。

ひとつは、平均値が外れ値に引っ張られること。高所得者の少数が平均を上に押し上げる。中央値(順番に並べた真ん中の人)のほうが、自分のケースに近い参照点になる場面が多い。

もうひとつは、業界全体の平均には、年代・業態・会社規模の差が均されていること。20代の建築施工管理職が641万円と比べても、自分の現在地はそこからは出てこない。


経験と年収を、紐づけて見てみる

PayPulse が提案しているのは、自分の経験を市場で並べられる形に整理して、同じような経験の人と年収を並べる考え方。

これは転職支援の現場で何度も体験してきたこと。履歴書や職務経歴書で「忙しい現場をたくさんこなした」のような書き方をしている方の経験は、面談で内容を聞き取るまで中身が掴めない。一方で「受注額30〜50億円のオフィスビル新築で、工程管理と施工図チェックを担当」のような書き方をしている方は、その時点で経験の輪郭が見える。同じ経験でも、書き方ひとつで市場での見え方が大きく変わる。

転職市場で年収を決める材料になっているのは、抽象的な感覚ではなく、案件規模・担当業務・資格・経験年数のような並べられる軸での経験。だからこそ、自分の経験を「市場で並べられる形」に整理することが、自分の年収が適正かどうかを考える出発点になる。

施工管理者としての経験は、こうした軸に分けて整理できる。

PayPulse の診断フォームは、これらの項目に答えていくと、自分の経験が市場で並べられる形に置き換わる設計になっている。


同じような経験の人のなかで、自分はどのへんにいるか

経験を整理したうえで、同じような経験の人の年収分布を並べてみる。そうすると、自分の位置が「経験」と紐づいた形で見えてくる。これが PayPulse の提案の中心。

PayPulse では、経験年数・受注規模・施工管理技士の資格・会社規模の4軸で同じような人を絞り込み、その中での自分の位置を表示する仕組みになっている。

数字の種類 何が見えるか
業界全体の平均年収 業界全体の中心
年代別の中央値 同じ年代のなかの中央付近
同じような経験の人の中央値 同じような経験年数・案件規模・資格・会社規模の人の中央付近

「業界全体」「年代別」に加えて、「同じような経験の人」という軸を持つと、自分の年収が適正かどうかの判断が、経験と紐づいた形になる。


結果は、何に使うか

診断で見えた数字は、自分の年収の輪郭を示す材料。何に使うかは、本人次第。

整理しておきたいのは、おもに3つ。業界全体のなかで自分はどのへんにいるか。同じような経験の人のなかではどうか。自分の経験のうち、市場で並べたときに強みとして見える部分はどこか。

数字は判断材料であって、判断そのものではない。診断のあとに何をするかは、本人の状況と価値観次第になる。

1分で診断する


よくある質問(FAQ)

PayPulse の診断結果は、どれくらいの所要時間で出ますか?

診断フォームの入力は約1分。代表案件1件と担当業務、施工管理技士の資格、経験年数、会社名、年収などを入れると、同じような経験年数・案件規模・資格・会社規模の人々の分布のなかでの自分の位置が表示されます。登録・メールアドレスは不要です。